言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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バブル感全開!日本橋アートアクアリウムのアダルト空間っぷりにドキドキした

7月10日より、日本橋のコレド室町1で開催中の「アートアクアリウム2015」

水槽によるアート展示を手掛けるアートアクアリウム・アーティスト、木村英智氏がプロデュースする本展、日本橋での開催は今年で5周年を迎える。毎年盛況とのことだが、私は今年が初めて。

www.fashion-press.net

「金魚」をテーマに、日本的な作品を展示しているという。

午前11時から夜11時半までと開催時間は長く、夜7時からはお酒を楽しみながら鑑賞する「ナイトアクアリウム」と化す。毎週土曜日(一部金曜・日曜)にはDJによる音楽イベントも開催されるそうだ。

会場内は撮影自由。

スマートフォンで撮影する方がほとんどだったが、本格的なカメラを持参されている方も少なくなかった。展示内容の美しさについては、彼らによるレポート記事に委ねたい。

私がお伝えしたいのは、このイベントが実はとっても大人向けなのではないかという点である!

パネルが・・・

休日の正午ごろに訪れたが、コレド室町1の地下フロアに待機列ができていた。30分待ちとのことだったが、10分ほどで会場へ。 

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和風なエントランス。

(このときはなにも感じなかったが、いろいろ観た今、レンタルビデオ屋の大人ゾーン暖簾に見えてきたり・・・こなかったり・・・)

さて、いざ入場すると、展覧会ではお馴染みの「ごあいさつ」系パネルがずらり。 

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金魚の歴史などが書かれていて、なかなか興味深いのだが・・・

 

黒背景に白文字って、目にやさしくないぞ!

 

目がチカチカする・・・文字が滲んで見えてくる・・・

苦行に耐えて読み進めていくにつれ、このあいさつ文に、どこかで見たことがあるような印象を抱き始めた。

金魚は人の手によって生み出され、様々に形を変えてきた歴史を持つ「観賞魚」です。

 

水に優雅に揺らぐ鱗や、美しい配色、可愛らしい姿形など・・・・

そして手にしたその美しさと引き換えに、野生の世界では生きていけなくなった魚なのです。

一文を抜粋するとこんな感じなのだが、全体的に「・・・・」が多め。「かわいらしい」ではなく「可愛らしい」と表記するなど、漢字多用。敬語で語られるストーリーにはどこか「生贄感」が漂う。そして黒背景に明朝体文字。なにかに似てるんだよなあ……

 

わかった!

昔、インディーズのビジュアル系バンドのCDやWEBサイトで見たことがあるテイストだ!!

「当店は会員制のレストラン・・・ごく僅かな、選ばれた方だけが入店を許されるのです・・・それではごゆっくり、お楽しみください・・・」

 読み進めていけば、うわァ、人肉料理を出すレストランだったァァ!!みたいなやつだ! (あくまでもイメージです)

 

思い当たるものがわかりスッキリしたのはよいのだが、キラキラ系イベントだと思って訪れたにもかかわらず、入場後すぐ、こんなアンダーグラウンド感漂う雰囲気に(勝手に)飲みこまれることになろうとは。

ちなみにパネルにはもう1パターンあり、これがまた、なかなか心をざわつかせてくれたのでご覧に入れたい。

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展示されている金魚たちは、並々ならぬ選択眼で選ばれた超サラブレッドなのだ、ということが書かれている。 

普通の商業ルートに乗った金魚達はペットとして店に並び、家庭で飼育される生涯となりますが、アートアクアリウムでは金魚をそのような観点でなく「生きたアート」として捉え、大きな舞台を用意して「演者」として輝く場を与えています。。

どこか物悲しい色合いの静かな写真に、細身の明朝体の文字。しかも等間隔でスカスカな配置が余計に哀しさを感じさせる。「生きたアート」「演者」のカギカッコ演出や、ダブってしまっている句点が妙に怖い!

 アートアクアリウム、興味深いなあ・・・。

エロスとバブルを感じる展示

肝心のアクアリウムはというと、大きく3つの印象を持つ展示であった。 

【1】耽美・淫靡ゾーン

 入場後すぐ配置されているのが、このゾーン。

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こんな感じで廊下のようなところに水槽が埋め込まれていたり、

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小さ目の水槽が配置されていたりして、それぞれに異なる種類の金魚が泳いでいる。

珍しい金魚ばかりで、特に、生の蘭鋳(らんちゅう)が見られたことには少し感激。ごろごろとした、飛行船のような体型をしていた。想像以上に大きく、正直なところ、その異形ぶりを「気持ち悪い」とも思った。

冒頭のパネルによれば、そもそも金魚自体が「異形のフナ」なのだ。その特異性に価値を見出され、「鑑賞用」として繁殖されてきた魚たち・・・。

派手な色の演出、水槽に群がる数多の目とカメラが相まって、「見世物小屋」が持つ淫靡な雰囲気というのは、これに似たものなのかもしれない、とふと思った。

藤子不二雄A先生の短編マンガに出てきそうだなァ・・・

※「水中花」という話を思い出してしまった 

【2】ラブホゾーン

淫靡な廊下をくぐり抜けた先には、 

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大きな水槽たちが、空間いっぱいにドカーン!

この光景を目の当たりにして真っ先に思い出したことといえば、5月に「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されていた

「新・3大 亜美伊 新(あみい しん)の”斬新なラブホテル”」。

togetter.com

どの水槽も凝っていて、彩りも実に鮮やか。 

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ホテルの部屋にこんな水槽があったら・・・金魚とはいえ相手は生き物、そりゃもう盛り上がるんじゃ、ないかな・・・。

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美しい展示のはずなのに、つい

魚のか・・・」

と思ってしまう自分が嫌になる。

【3】バブル時代の残像ン(ざんゾーン、と読んでください)

会場内にはDJブースがあり、BGMもそれらしい雰囲気。 

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段差による高低感を活かした会場構成は、さながらジュリアナ東京である。極彩色とキラキラがまぶしい!

会場最奥に歩を進めると、協賛社のひとつである「獺祭」のバーカウンターが。

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日本酒片手に金魚鑑賞とは、つくづく大人向けのイベントだなァ・・・と思いながら最後の水槽に視線を移せば

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ん?

 

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えっ・・・

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まさかの「獺祭」瓶入り水槽。

だっse  待ってましたと言わんばかりのバブリー演出!! 

実は最後の最後にプロジェクションマッピングが施されたハイテク水槽もあったのだけれど、その存在感、だっさい水槽の圧倒的勝利!!旭酒造さんのやわらか発想というか、懐の深さというか・・・恐れ入るばかりである。 

不思議なイベントだった

目を閉じれば、獺祭。それほどまでの「だっさインパクト」に衝撃を受けているうちに会場の外に出てしまっていた。

すごい、すごいぞ日本橋アートアクアリウム。なんて大人向けの仕様なんだろうか。なんてバブルの香りに満ちた空間なんだろうか!

ああ、窓越しの太陽光がまぶしい。こんな真昼間に、こんなイベントが実施されているだなんて。会場にはお子さんの姿も多数見受けられたが、私が親だったら、なんだか照れて連れていけない・・・。

これほどまでに背徳感を抱ける、自分自身の想像力の豊かさに我ながら驚くばかりだ。

会場には若い方が多い印象を受けたが、バブル時代にジュリアナで遊んだな、懐かしいな、とお感じになる世代の方こそがときめくイベントなのではないだろうか。

イベントは9月23日まで。ご興味をお持ちの方はぜひ、どうぞ。

※公式サイト:アートアクアリウム | 東京・日本橋
※本当に生きている金魚が展示されているので、フラッシュ撮影はなさりませんよう!

 

「ラブホ界のウォルト・ディズニー」こと亜美伊 新さんが大人向けの豪華アクアリウムホテルをオープンしたら、どんなことになるんだろうなあ。 

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