7月からドラマ「孤独のグルメ Season4」の放送が始まる。
過去の3シーズンにおいて、松重豊演じる主人公・井之頭五郎は定食屋や飲み屋、喫茶店を中心においしそうな昼ごはんを食べていた。
が、たまの気まぐれで異国料理にありつくことがある。
- 群馬のブラジル街にあるスーパー「キオスケ・シブラジル」(イートインスペース利用)
- 北千住にあるタイ料理店「ライカノ」
などが該当する。
せっかくワールドカップやっているし、サッカーは見ないけれど、せめて食の面から地球の裏側に行ってみようかと思ったのだが、群馬に行くなら東銀座のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」で精いっぱいだ。
峠越えが好きで自宅で営む豆腐店の車を自由に使える知り合いなどもいないし、あきらめる。
※豆腐店といえば「頭文字D」
北千住も、ちょいと遠い。
それでも、中東料理の大ファンである私にはあと1店の「孤独のグルメ×異国料理」聖地巡礼の余地が残されていた。
■東中野のアフガニスタン料理店「パオ・キャラヴァンサライ」
井之頭五郎(自営、海外の家具をコーディネート、詳細は割とわからない)は、学生時代の先輩に呼び寄せられ、東中野のミニシアター「ポレポレ東中野」に向かう。
私自身も1度行ったことがある。
昔の職場の近くでよくお目にかかっていた、マック赤坂ほか、複数の立候補者を追いかけるドキュメント映画「立候補」を観たのだった。
※ついにDVD発売!
先輩(ちなみに石丸謙二郎)はシアターの館長だかオーナーだかを務めながら監督業も細々と営んでおり、それはもう“エエ声”で五郎に熱く想いを語る。
途中、さくらのジェラートをくれたりして、五郎はジェラート=イタリアという発想から「ボーノ。ほのぼーの」と独特の感想を胸に抱いたのであった。
そんな印象深い回(毎回だけれど)に五郎が向かったのは、エキゾチックなアフガニスタン料理店「パオ・キャラヴァンサライ」である。
「パオ」とはアジア圏の遊牧民族に伝わる移動式住居のことであり、「キャラヴァンサライ」はペルシャ語で「隊商宿」を指す。
JR東中野駅の西口を降り、改札を出て少し左の方面を見やると、山手通り沿いにとんでもない建物があるので、嫌でも場所はわかる。
「パオ」なんていう店名なので、こじんまりとした小屋っぽい店を想像していたのだが、それはそれは印象深い大きな建物だった。
ビルの側面では熱烈メッセージが垂れ下がっている。
なにより注目すべきは、ビルのテッペンにある「PAO」の文字。
・・・まさか、自社ビル・・・!
調べてみれば
1階:五郎も訪れたアフガニスタン料理店&屋台&雑貨店
2階:ギャラリー
3階:絨毯屋&旅行代理店
9階:バー
4~8階のどこか:編集プロダクション
が入居しているようだ。
東中野の圧倒的勢力とみた。ワオ!パオ!
ひとまず、近づいてみる。
※隠れることのない強烈メッセージ
店の前も独特のムードが流れており、隣がモビットというのもなかなか味がある。
強烈メッセージの垂れ幕の隣で「ランチパオ!」を主張するスタイルも、すごい。
さらに近づくと、
多彩なメニューが掲出されている。
イラストはかわいいし、写真はおいしそう。
メニュー解説文がぶっとんでいたり、過去に訪れたウイグル料理店「シルクロード・タリム」のように、茶目っ気たっぷりのカタコト日本語だったりするのだろうと思いきや、大変正しい日本語できっちりと紹介されている。
なるほど、「見かけは派手で怖そうだが、とても気さく」パターンだ。
入り口の横には、小さな屋台スペースが。
ここでサクッとアフガニスタン飲みをすることもできる。
今時分、なかなかよい。
しかし、ちょっとした聖地巡礼気分もあったので、ここは五郎と同じく店内に入ることにする。
※五郎はどちらから入ろうか悩んでいたけれど、明らかに右が入り口
テーブル席もあるが、タバコを吸わない場合は、ペルシャ絨毯の上にそのまま座る席に誘われる。
特に女性は、訪問の際に注意されたい。
ちなみにスモーカーの五郎はといえば、ランチタイムに訪問したこともあってか絨毯席だった。
お料理については、次回へ。
※「パオ・キャラヴァンサライ」はSeason3に登場!