言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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合コンセッティングサービス「Rush」が、私のいい人つれて来る?

「はてなブログ」では毎週「ブログのお題」が提示される。

先週の「アイス」に続くお題は「雨あめ降れふれ」。

 


雨の慕情 / 八代亜紀 - YouTube

 

今年の雨は「私のいい人」を連れてくるのだろうか。

 

・・・たぶん、否。

 

であれば、こちらからお会いしに行かねばなるまい。

以下、結婚相談所のIBJが運営する合コンセッティングサービス「Rush」活用レポートである。

 

 

 

■何をしてくれるのか

 

「合コン」という形式で出会いを求めたいが、

 

・毎回知人・友人の手を煩わせられない

・人数調整が面倒くさい

・幹事になったら終わりだ

・そもそも合コンの話ができるような友だちがいない

 

といった悩みを抱えている人にうってつけ。

 

よくある「婚活パーティー」とは異なり、あくまでも「合コン」のため基本的に会場はお酒を飲める店であり、人数は最大4対4と小規模である。

 

コース料理と飲み放題が提供されることが多く、参加費は

 

・男性:6,000円~9,000円

・女性:3,000円~5,000円

 

といったところか。

 

 

 

 それぞれが自分に都合のよい条件で日時場所、参加者の年齢やステータスを記入して検索すると、条件に合った合コンイベントがズラリと並ぶ。

 

たとえば、都内である程度日にちをしぼって検索すると、このような結果が出る。

 

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“映画好き”限定のパーティー。

趣味が合う人との飲み会なら楽しそうだ。

 

しかも「人気女優似」が来るらしい。男性、チャンス。

 

 

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公務員や高身長の男性が来る会もある。

社交的でリード上手らしい。女性、チャンス。

 

 

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極め付きはこちらの企画。

なんと月9清楚系人気女優似の女性が来るという。会ったんかい。

“恋人いそう”とよく言われちゃうタイプの方限定★」なのも興味深い。

 

 

多種多様な結果一覧のなかから都合のよい合コンを選び、申し込む。

料金は先払いで、開催日の何日か前から「キャンセル料」が発生するので注意されたし。

 申し込みの時点では開催エリアや時間は把握できているものの、店は不明である。

 

開催間際に事務局からメールが届き、参加者の人数や年齢とともに、店の場所が案内される。

 

「●●という名前で予約をしています」

 

という記載もあった。

業者名ではなく、一般的な苗字で予約してくれているのはありがたい。

やはり、あからさまに「婚活で来た」ということが店にバレるのは恥ずかしいものだ。

そして、Rushはあくまで人数調整と店確保のみを担っているので、当日、スタッフが店に来ることはない。

 

婚活パーティー屋さんのなかには、会場(というか居酒屋)でスタッフの方が我々を待ち構えていて、

「はいッ、では自己紹介をお互いにお願いしま~す!」

などと議事進行してくれるパターンもあったが、仰々しくて落ち着かなかった。

 

「合コンしたいけどできない」のネックは「セッティング&店予約」であるので、その部分だけを解決してくれるRushのサービスはなかなか気が利いている。

 

 

■久々の合コン、心構えと現実

 

都内某所で開催される「30代後半男性で満席☆女性はあと1席のみ募集中♪」という回に参加することにした。

 

開催前日、Rush事務局から店の詳細案内メールが届いた。

事前にネット検索してみると「普通の店」で安心する。ちなみにイタリアンだった。

ワタミのようなチェーン店でもなく、「店内スタッフより客引きのほうが多いのでは?」と思うような、きらびやか且つ全てがまずすぎる店でもなく、良い意味で「普通の店」が会場となっているのは嬉しい。

 

それにしても、合コンへの参加は何年ぶりだろうか。

せっかくなので、「合コンに参加すること」自体も楽しみたい。

 

振り返ってみれば、過去に合コンで成功したためしがない。

その理由として思い当たる節はいくつもあるので、アラサーとなり人生勉強を少し重ねてきた者として、過去の過ちを戒めながら参加してみようではないか。

その結果、ものすごくモテちゃったらどうしよう。

 

 

戒め1)仕切らない

周囲の飲み物の減りに目を光らせる業務は確実に放棄していきたい。

なにしろ、今日は仕事ではない。

沈黙に耐えられなくなって、どうでもいい話題を振ることもやめる。

仕事ではないのだ、ゆるい時間を過ごそう。

 

戒め2)当たり障りない話題にとどめる

どこまで素性をさらしてよいのかわからず、「趣味」の問いにバカ正直に答えがちである。

同じ趣味の人を求めているといっても、初対面で好きなテレビ番組やラジオ番組の話を熱く語ることはタブーとしたい。

特撮・アニメの話も厳禁。

「ガンダムUC」を映画館で観てきたばかりでやや興奮しているが、その気持ちは遠くに置いてくるべし。

 

さらなるNGワードは、「(ひとりで)食べ放題」。

ただ、食の話題は盛り上がりそうなので、「食べ歩き」というポジティブ変換で臨もう。

 

 

戒め3)好きなタイプは「よく食べる人」

あるある問答といえば「どんな人がタイプ?」である。

TBSラジオの「東京ポッド許可局」内で「好きな芸能人として“志村けん”と答えるキャバ嬢は好感度が高い」という話題で盛り上がったことがあったが、これに匹敵する回答を持っておきたい。

 

これまた正直に「痩せていて猫背で不健康そうな人」とか「滝藤賢一さん」と答えるのは、正解ではなさそうだ。

今となっては、滝藤さんの出演作「半沢直樹」で盛り上がるのも難しいだろう。

そこで考え出したのが「よく食べる人」である。

趣味として用意している「食べ歩き」の話題とも連携できるのでとてもよい!

 

以上が事前対策である。

嘘もついていないし、自分をさらけ出しすぎていない。

我ながらよく練られている。モテる。すごい。

 

 

■Rushの合コン はじまる

 

スタート時刻きっかりに到着し、指定されていた「マキノ」という名前で入店。

参加者は既にお揃いで、男性4名、女性は私を含めて3名だった。

 

どうもどうも、遅れてすみません・・・などと言いながらそそくさと着席。

ぐるりと参加者を見回す限り、女優やら俳優に似た人はいなかった。

 

ではまず、乾杯用の飲み物を頼みましょうか、と店員を呼ぶために手を挙げると

 

「クァンプァァァァァァァイ(乾杯)!!!!」

 

期せずして、近くの席の大学生サークル一同の宴会が始まってしまった。

 

そう、この店、個室にもなっていなければ間仕切りがあるわけでもない。

あくまでも「普通の店」なのだ。

店の雰囲気は「カプリチョーザ」「ラパウザ」「ポポラマーマ」「ジョリーパスタ」あたりのイタリアンレストランを少しグレードアップさせたものを想像していただければ、合っている。

学生さんでも来られる価格帯のカジュアルな店だということは分かっていたが、なんというバッドタイミング。

 

 

テーブルにファミレスの如く「ピンポンチャイム」があるわけでもなく、この喧噪のなか、なんとかして店員さんをつかまえなければならない。

 

合コン、開始5分。

 

「スイマセーン!」

 

早々に【戒め1】を破り、自慢の「よく通る声」で店員さんを呼んでしまった。

こればっかりは自慢なのだ。

ワイワイガヤガヤを物ともしないマイ・ボイスを聞かせてやりたかったのだ。

ついやってしまった。場を仕切ってしまった。反省している。

 

戒め破りの甲斐あって、すぐに最初の一杯が揃った。

皆、グラスを持ち上げて、

 

持ち上げて・・・

 

(だめだ、仕切ってはだめだ)

 

持ち上げて・・・

 

(待て、待つんだジョー)

 

持ち上げて・・・

 

 

 

「ハイ!じゃあ、かんぱ~い!」

 

 

 

やってしまった。

我慢できなかった。

あと3秒待っていたら殿方が発声してくれたかもしれないのに、待てなかった。

だめだ、【戒め1】既にあって無いようなものになっている。

 

 

■ぬるい会

 

男性は38歳が3名、35歳が1名。

女性は30歳と34歳だった。

 

大学生たちによる大変な喧噪のなか、何度も聞き返しあいながら、大人な私たちは

可もなく不可もなくインパクトもない会話を楽しんだ。

 

誰のツテでもなく、何のつながりもない者同士が集まると、よほどのお騒がせ者がいないかぎりはこうなることだろう。

素性が知れないのでお互いに仕事の話などもぼかすし、住んでいるところもわからないし、それで「好きになる糸口」を探すのは至難の業である。

 

「どんなお仕事をなさってるんですか?」

ものづくりです」

 

ここまでくると、「お願い!ヒント出して!」という社交辞令コメントを発することもできず、

 

「ははあ、ものづくり、ですか・・・」

 

カッコイイその響きを、オウム返しで楽しむことしかできなかった。

 

たまたま慎重派が集った会だったようで、皆がミステリアスな一面どころか、三面、五面くらい抱えており、探り探りの会話はどれも一問一答で終わっていってしまった。

 

待ち構えていた「趣味」の話題では「食べ歩き」という100点満点(自己評価)の回答ができた。

 が、まったく盛り上がらなかった。

皆、食べることにあまり頓着しないようであった。

努力せずともスリム体型を維持できるパターンだ。うらやましい。

 

 

私の目の前の席にいらしたのは、非常に「理系」な見た目の殿方だった。

声も小さく、これはインドア趣味をお持ちの方ではなのではないか、と察した。

アニメを見るのが好き、とか、できることなら「最近ガンダムUCを観まして」なんて言ってくれないだろうか。

そうすれば、この場は(私にとって)一気に楽しくなる。

 

さあ、なんだ!あなたの趣味!

 

 

「サックスです」

 

 

Oh・・・

 

 

■宴のおわり―人は見た目が9割9分9厘

 

2時間ほどで宴会は終了。

2次会に流れることもなく、21時ごろ、あっさり解散となった。

惰性で連絡先交換をしたものの、連絡が来ることもなかったし、連絡をすることもなかった。

 

ただひたすらに、緊張し、疲れた。

食事について一切記載していないのは、あまりにも「可もなく不可もなく」だったからだ。

そんなひとときに4000円。男性は8000円。

お酒付きの社会勉強代と考えれば、そんなものだろうか。

 

具体情報がない以上、見た目以外の何かで判断することは困難だ。

今回の合コン街コンのように、年収などの「スペック」がわからない婚活市場においては、やはり見た目の麗しい人の独壇場となることがよくわかる。

 

Rushの合コン、大変便利だし勉強になったのだが、「たまたま同じ時間に同じ場所で過ごした人たち」になるだけなので、そこから交際はおろか、友人関係になることも難しいように思う。

 

冒頭の一例にあったように「映画好き」などの共通項は必須だろう。

自分が相手に求める条件、たとえば「美しさ(=女優似)」とか「安定収入(=公務員)」といったものに該当する参加者がいても、話が盛り上がらず、次につながらなければ意味がない。

 

つくづく、ゼロから出会いを手繰り寄せて、それを育てて、結婚に至らしめるという「婚活」のハードルの高さを感じるのだった。

 

もうアラサー。

焦ったほうがよいと最近よく言われるけれど、あの困難を乗り越えてまで、結婚はいいかなと思ってしまうのであった。

さ、明日はどこの食べ放題に行こうかな。

 

※一応、がんばった時期もありますのでその記録。

 

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 ※優しい目をした誰かに、会いたい・・・

 

 

今週のお題「雨あめ降れふれ」