朝のパン食べ放題といえば、アトレ四ツ谷に入店している「PAUL」。
日曜限定、8時~10時までで1,600円。
非常にお得なれど、朝食にしてはやや高いし、人気ゆえの混雑の影響もあり、なかなか気軽には訪れにくい。
本日ご紹介するのは、ランチに105円プラスするとパンヴァイキング(この表記については後述する)が楽しめるという、リーズナブルな企画である。
■訪問先は「新橋ベーカリー」・・・なぜ?
訪れたのは「新橋ベーカリー」というパン屋で、新橋と名乗りつつも、その店舗は三田店(赤羽橋)と新堀店(新堀)の2つのみである。
なぜわざわざこのパン屋を訪れることになったかといえば、「ガリタ食堂」ほかテレビや雑誌でも頻繁に紹介される、超巨大サンドイッチで有名な東銀座の喫茶店「アメリカン」のパンをつくっているからだ。
※「アメリカン」のサンドイッチ
この分厚さにもかかわらず、ふんわり、モチモチした食感がたまらなく、ぺろりと平らげることができてしまった魅惑の食パン。
この食パンを、目いっぱい食べたい!
いつしかそんな気持ちが芽生え、調べてみたら「新橋ベーカリー」に辿りついたというわけである。
新橋ベーカリーは昭和26年に設立されており、精養軒や東京會館、その他ホテル、デパートなどに、天然酵母100%のおいしいパンを納入している。
前述のとおり、店舗は都内に2か所のみ。
いずれもカフェが併設されており、若干システムが異なるものの、両店とも安価にパンの食べ放題が楽しめるという。
あの魅惑のパンにこの身をうずめたい!
■三田店に行ってミタ
新堀店は平日の営業のみだが、三田店であれば土曜日も通常営業。
そちらに伺うことにした。
三田店といっても、大江戸線赤羽橋駅が最寄りである。
赤羽橋駅、赤羽橋口を出たら、右方向へ。
川を渡って、また右へ。
済生会中央病院の向かい側に、
「新橋ベーカリー プラスカフェ」がある。
価格こそお安い(100円でパン食べ放題)ものの、PAULに続き、なかなか洒落た店だ。
期待を胸に、店の前へ。
どんなメニューがあるのだろう、と店頭のボードを眺めてみれば
お洒落な外観とはミスマッチな、手作り感満載のボードだった。
それはさながら、学校の先生がつくった運動会のチラシが貼られた掲示板のようである。
消防隊募集!的なチラシもあれば、そのムードは一気に自治体掲示板寄りになりそうだ。
それでも心強いのは
パンヴァイキング実施中
11:00~15:00
当店の店内食事メニューをご注文された方は、+105円でパンヴァイキングをお付けすることができます。
の文字。「店内食事メニュー」とやらも、
こんなにいっぱい!
期待で胸が膨らんで膨らんで、そのまま入店!
(膨らみついでに貧乳も解消されればいいのに)
■「華奢なお洒落イケメンだけど中身が男っぽい子」の家に来たような心地
もちろんそのような場所を訪れる機会はなかったが、気分だけでもご報告したい。
店の入り口近辺はおいしそうなパンがいっぱい!
※昼過ぎに訪れたからか、ショーケース内のパンは少なくなっていた。済生会病院に用のある人が買っていくのだと思う。
パン屋コーナーの奥にあるカフェエリアはこじんまりとしているが、白を基調としていてお洒落な感じ。
しかし、ここに漂う空気は昔懐かしい喫茶店っぽいというか、ローカル感が強いというか、いわゆる「最近流行りのお洒落なパン屋」のあの雰囲気とは対照的ななにかを感じるのだ。
ひとまず、レジに立つ男性店員さんにカフェでランチをいただきたい旨を告げると、「お好きな席にどうぞ」とのこと。
先客はおひとりさまの男性と2人組の女性のみだった。
テーブル席もいくつか空いていたが、カウンター席に陣取った。
奥行きのあるテーブルでうれしい。
※お洒落なはずなのに、空のまま放置されたチラシラックが「お洒落になりきれていない雰囲気」を演出
お冷とともに持ってきてもらったメニューを開くと、
店頭に掲げられていたダサ心温まるおすすめメニューの紙(ラミネート加工済)が。
間近で見ると、そこはかとない「Microsoft Officeソフトで作りました」感に目を奪われる。
Wordか?PowerPointか?
いずれにせよ、使用されているフォントが「POP体」なのが素敵だ。
店頭で感じた「学校の先生が作ったみたい」という印象は、このフォントが原因かもしれぬ。
そして右下に佇むゆるいキャラクター。
白い帽子をかぶっているが、彼は水兵である。
まさかコックと見間違って配置したなどということは・・・
いや、今は夏。シーズン・イン・ザ・サン。
季節感ゆえの水兵さんセレクトに違いない。
ページをめくると
おお・・・
ピンク色の星々を背景に、白でフチ取りされ、陰までついたゴシック体の文字たち!
真ん中に配置されたおニューなメニュー「ミモザサラダ」に至っては、周囲のサラダに比べるとやや小さく、制作者がその配置に苦しんだ跡が見受けられる。
そして、この店では誰が何と言おうと「ヴァイキング」なのだ。
なんと、愛おしいことか。
ときめきが隠せない。
まるで、イケメンの骨ばった白く長細い指から紡ぎだされた「味のありすぎる文字」を見つけてしまったときのような心地である。
肝心のランチやパンをいただくより先に、既に店のファンになりつつある。
メニューの最下部に書かれているお店のシステムを改めてまとめると、
- 11時~17時の間は、フードメニュー+105円でコーヒー・紅茶がつけられる
- 15時までの間であれば、フードメニュー+105円でパンヴァイキングがつけられる
恋い焦がれた「新橋ベーカリーのパン」がコンビニ価格でいただけるなんて、夢のようだ。
他にもいろいろとフードメニューが用意されているが、いずれも手作り感でいっぱいのラミネートシートで紹介されている。
その微笑ましい雰囲気に心が奪われてしまいがちだが、実はそれぞれに「ハーフサイズ」が用意されていることにお気づきだろうか。
たった105円のパンヴァイキングを見据えての、ハーフサイズ提案。
さすがイケメン、気が利いている。
こういうところで、世の女性を虜にしていくのだ。罪だなあ。
ほかに、こんなシステムも。
「パンセット」と称されており、店頭にならぶパン2つ、もしくはサンドイッチ1つにコーヒーか紅茶をつけて670円。
15時までの間は、ここに105円足すことでパンヴァイキングも楽しめるが、そんなにパンばっかり食べたい人はいるんだろうか。
私はせっかくなので、夏のおすすめメニュー「冷しゃぶサラダ(ハーフ)」にアイスコーヒーとパンヴァイキングをつけることにした。
※水兵です
長くなってしまったので、食べ物の感想は次回に。
サラダがかなりいい味出しています!
※WEBサイトもとってもお洒落!
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