3月8日で育児生活も1年1か月を迎えました。
振り返るといろんなことが記憶になく、新生児期の写真を見返しても他人事のように感じられます。
目の前にいる娘が、いまより30cmも小さかったころ、どんな時間を過ごしていたのだっけ。
成長は不可逆なので再度味わうことはできないのです。
それが切なくて泣いた夜がちょいちょいありました(笑)
記憶がなくなってしまった原因の大部分に、「私が常にイライラしていたから」というのがあると思います。
夜中にエガちゃんねるを観ながら授乳して、日中は泣き声にうんざりして、外出時に黄色いビチクソを漏らされて。
子どもは間違いなくかわいいのだけれど、毎日がギリギリでした。
夫のささいな「泣いているのはおなかが空いているからじゃない?」という一言でブチ切れたり(授乳、軌道に乗るまで大変だったし痛かったし面倒くさかった……)、突然に涙が止まらなくなったり。
赤ちゃんのお世話以上に、自分の世話をみきれなくて、いつも不機嫌な1年だったように思います。
「覚えていない」のではなく、本当はあったはずのいろんな感情が「怒り」に覆い隠されてしまっているのではないか……
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書籍『グッドバイブス ご機嫌な仕事』の著者である倉園佳三さんの考え方が好きで、ブログやポッドキャストをチェックするのが、日々の習慣のひとつになっています。
いま私が理想としているのはまさに「ご機嫌な生き方」だなあと思い、倉園さんが行っている「ワントレ」というプログラムを申し込んでみました。
全4回、マンツーマンのカウンセリングのようなものです。
私が「ご機嫌に生きる」ことができていないのはどうしてなのか、心理学ではなく「倉園さん」という第三者の目から見えるものを聞きたかったからです。
最近疲れ切っていてうまくいかないことが多く(近日の日記をお読みいただくと一目瞭然すぎて恥ずかしい)、藁にもすがる想いでした。
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初回を終えたばかりのいま、学んだことはたくさんありましたが、この先絶対忘れたくないことに絞って覚え書きを。
- 私のなかに「あらゆる場面で正解を出そうとする自分」がいる
- 正解を出せないことが怖くてたまらないからがんばるし、がんばれなかったときにショックを受ける。いずれにしても疲弊する
- これは成長過程で身につけた「そこそこいい成績を出せる、野球のフォーム」のようなもの
- いま抱えているしんどさは、この「フォーム」によって生じている
- 「本当にいい成績」を出すためにはフォーム変更が必要
- これまでのフォームでそこそこいい成績をおさめてきたぶん、思い切らないと変更できない
- とはいえ新フォームを意識するとまた「正解を求める自分」になってしまうのが厄介
- まずは「助けてもらうこと、得することを恐れない」からスタートしよう!
とにかくいろんな人の世話になってこの歳まで生きてこられていますが、助けてもらったときや、得したときには必ず「負債を持ってしまった」という感覚を持ってしまいます。
冠婚葬祭の当事者になったことがお有りの方は、志としての金品を受け取ったときに「返礼品の準備」というタスクが増える感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。あの感じを何かと抱いてしまうのです。
「次お会いしたときにはなにかお礼の品を持っていかなければ」
「次は私が会食の幹事を務めなければ」
「休ませてもらったからには”おかげさまで元気になりました”感を出さなければ」
といったように。
子育てをしていると、本当にいろんな方の善意に遭遇します。
道を歩いていれば知らない方から声をかけられること、手を振られることも多々。
そのたびにありがたい気持ちより先に、大きく、「お礼を言わなければ」といった「タスク」が自分のなかに降ってきました。
こうしたちょっとしたことの積み重ねが、自分を疲弊させていたんだなあと……。
これまでの人生、「なにかしてもらったらお礼をする。見返りの品を贈る。労働力を肩代わりする。そうした返礼をしない奴は厚かましく恥ずかしい人間だ」というフォームでやってきました。
それで大怪我をすることはなかった。そこそこいいところまで行けるんです。
さらに突き抜けたいならばフォーム変更が必要なのだけれど、これまでいいところまでいけていたぶん、変えるのが恐いのですよね。
変えたら「厚かましく恥ずかしい人間だと罵られる、見限られる、見下される」という恐怖もあります。
次回のワントレは再来週を予定中。
ひとまずそれまでは、助けてもらったり得したりしたら、それをそのままありがたくいただくのを練習してみます。
誰かと約束して出かけるときも、手ぶらで行くのはいつも恐いんです。
奢ってもらっちゃったらどうしよう、割り勘といいつつ多めに出してもらっちゃったらどうしよう、おみやげもらっちゃったらどうしよう、と……。
この2週間は勇気を持って(笑)手ぶらで行きます。約束している方、すいません!
▼「ワントレ」の詳細はこちらをどうぞ