母になって1年ちょい。
支援センターやら、児童館やら、自治体が主催する母ちゃん向け勉強会やら、ベビースイミングやら、けっこう活動的にいろんな場所に顔を出してきたと思います。
初対面の方に適当な話題で話しかけるのは得意だし、ひとりぽつんも苦ではないので、コミュニケーションの取り方で悩むことはほとんどありませんでした。
それもこれも、「基本的には一期一会の間柄」という大前提があったから。
「これから3年間を共にするママ友さん」ともなると、下手を打てず身構えてしまいますが、この先ずっと会わないかもしれない、いまだけ一緒の人だと思うとすごく気楽でした。
だって名前をはじめ、相手のことを知ったり覚えたりしなくていいのですよ!
なにか聞かれたときに、適当にごまかした回答をしても問題ないのです。
そして、なんか苦手な雰囲気の人だな~と思えば近寄らなければいい。
なんてラクな人間関係なんだ!!!
(ちなみに私は妙に赤ちゃん言葉になる先生や母ちゃんがあまり得意ではない!
たとえばだな、「お水」と言うべきところ、子どもに向かって「○○ちゃん、おみ”じゅ”飲もっか」みたいになるやつだ! 聴こえるとちょっと鳥肌が立ってしまう!
「○○でちゅよ~」とか、本当に言う人がいるなんて知らなかったんだ!
そういう嗜好を持ったおっさんの独自言語だと思ってた!!
でも口調がそれなだけで、いざ話してみるとすごくいい感じの母ちゃんもいたから偏見を持たないようにしたいです)
一期一会の気楽さがありがたい一方で、「この方ともっとお話ししたい……!」と思ったときの距離の詰め方がわからなくて悩みました。
いつも話しかけて、なんだかシツコイなあ、嫌だなあ、と思われるのは悲しいから……。
さて、時の流れというのはたいがい残酷なものだと決まっているのですが、ときに背中を押してくれることがあると、久々に思い出させてくれる出来事がありました。
この1年、児童館などでよくお目にかかり、もっと話したいなあ、ごはんでも行きたいなあ、仲良くなりたいなあと思っていたお母さんお二人と、連絡先を交換できたのです! 今日!!
それもこれも、3月だから。別れの季節だからです。
4月になればみんなは保育園生活スタート。すなわち職場復帰を意味するわけで……。
児童館で気軽に会えなくなってしまうからこそ、「れ、れ、れ、連絡先とか聞いてもいいですか!?」が言えたのでした。
お二人とも喜んでくださり、「前から連絡先を聞きたかった」などといううれしいメッセージをくれました。
学生時代に憧れのパイセンと飲みに行く約束を取り付けたとき以来の喜びだったのではなかろうか!
性根が曲がっているので「こんなありがてぇ言葉は社交辞令に違いない、鵜呑みにしてはいけないのだ」と冷静になろうとする自分もいましたが、今日は言葉をそのまま受け取ってガッツポーズを取ることにしました。OK牧場!
ふたりともお仕事に復帰されるなか、私は引き続き、たまに仕事したり、主婦したりという気楽な生活。
児童館でお会いするということは、ご近所さんということです。
せっかく知り合えたのだし、「困ったけれど頼れる人がいない!」みたいなときに駆けつけられたらと思います。
いつ想定外の残業に巻き込まれてお迎えができなくなるかもわからないし、突如ぎっくり腰になって子どもの世話が大変になるかもしれないのだから。
こういうつながりも、心境も、子どもがいなければ生まれなかった!
めいっぱいの「しんどさ」のなかに、こういうキラッとしたものがあるのは忘れずにいたいです。
子どもがかわいいのはもちろんのこと、そこから連鎖して発生する「キラッ」にたくさん気づいていきたい。