2013年の冬に発売されて以来、牛丼チェーン「吉野家」の人気メニューとなった「牛すき鍋膳」。そこにトマトがトッピングされた「トマト牛鍋膳」が、1月14日(木)10時より新たに販売されている。
プレス向け試食会に参加させていただけることになったので、ご紹介したい。
吉野家に行くのは大変久しぶりのことだった。
広告制作会社に勤めていたときはそれなりに世話になっていたが、転職して、訪問することがなくなって、かれこれ何年経つだろう。
牛すき鍋の存在を知らなかったのだから、少なくとも2013年以降には一度もお邪魔していない。
急いで食べなければいけないし、炭水化物を控えるために「丼もの」を避けるとものすごく安いわけでもない。
そうなると、わざわざ行く理由が見つからなかったのだ。
そんなわけで久々の吉野家。楽しみだなあ。
目次
新商品「トマト牛鍋膳」について
【予告】1月14日10時より、新商品「トマト牛鍋膳」発売! #吉野家 #新商品 #トマト pic.twitter.com/rgwNKHvN8p
— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) 2016, 1月 12
並盛630円、大盛730円。
ごはん無しの「単品」なら、並盛530円、大盛630円だ。
このメニューに限ったことではないが、デフォルトで「単品」があるというのは、糖質が気になる方にもうれしいところ。
+300円でお肉だけ2倍増にすることもできる。
+100円でねぎの大盛も可能だそうだ。
一方、牛すき鍋についてくる「生玉子」は別料金(60円)なのでご注意を。
気になるカロリーは、単品並盛の場合488kcal。糖質量は41.6gである。
今回は生玉子をトッピングし、ごはんの量を3分の1にすることにした。
固形燃料でぐつぐつを維持したまま、トマト牛鍋膳が目の前に。
玉子を入れて、690円。
並盛とはいえお肉たっぷりで、目の前で見るとなかなかのボリュームである。
ねぎや白菜、豆腐まである!
いま思い返せば、ここでテンションが一気に高まった私は、このとき「戦いが既に始まっている」ことに気付いていなかったのだ・・・。
生玉子&チーズでいかにして戦うか
お店の方から「チーズをトッピングするとおいしいですよ」とおすすめを受け、生玉子に続くアイテム・チーズ(+100円)をゲット。
ついついすぐに使いたくなってしまうが、まずは「ありのままのトマト牛鍋膳」をいただくことに。
楽しみ方1:ストレート食い
牛肉をごはんにバウンドさせて、トマト汁をまとったお肉の旨みを堪能。
トマトピューレがついていないお肉をいただいてみたが、トマトの甘みを強く活かしたスープがとてもおいしい。
「甘酸っぱい」と言うには酸っぱさが控えめ。「フルーティー」と称したい甘さだ。
お肉をバウンドさせた白米の跡地もまた、おいしい。
楽しみ方2:ボ●●ィ食い
せっかくチーズをいただいたので、使ってみよう。
お鍋に直接投入するのではなく、某神保町のカレー店のごとく(さすがにPR記事なので他店名を出すのは控えます)、ごはんの上に乗せてみた。
その上に、熱々のトマト牛鍋を乗せ、いただくのだ。
きっとチーズがとろけておいしいはず・・・と思ったのだが、私があれやこれやしている間にごはんの温度が下がり、思ったよりとろけなかった。悔しい。
楽しみ方3:すき焼き食い
トマトがあしらわれてオシャレな装いをしているが、あくまでもこれはすき焼き。
生玉子にくぐらせるのが「THE すき焼き」な食べ方ではないだろうか。
白身の(久住昌之先生がおっしゃるところの)ドゥルンとした食感もまた、好きだ。
割り下のパンチ力に比べるとおだやかなスープなので、マイルド感が強い印象である。
楽しみ方4:玉子とじ、あるいはかき玉
目の前に膳が届いて7~8分経過してしまったが、
固形燃料の火は、まだ生きている!
いまのうちだッ、ということで、手元に残っていた生玉子を鍋に投入してみることに。
具を寄せて、玉子投入スペースをつくる。
(いま思えば、固形燃料の真上=真ん中にスペースを作るべきだった)
ドロンと投入。
チーズも乗せてみちゃう。
これでひとまず放置してみよう・・・ということで、温存していた豆腐に着手。
豆腐を持ち上げたことで見えてきたのが
う・・・うどん!!
しまった、気づいていなかった。
大変だ、「うどん放置事件」、いまここに発生。
ただちに!ただちにいただかなくては!!
なにせ麺は固め、むしろ「針金」派なのだ。
慌てて鍋内の全うどんを捜索し、取り皿という名の陸に上げ、すすった。
我ながらありえない、自分が嫌になる・・・と思いながら咀嚼してみたところ、そんなに伸びていないじゃないか。
それに、うどんとトマトスープの相性が抜群!
スープの味が濃い目なので、ちょうどよかったのだろう。
ああ、おいしくいただけてよかった。
・・・と、安堵した私の目の前に飛び込んできたのは「固形燃料切れ」という事実だった。
いつの間に!!!
推測するに、固形燃料の寿命は約10分。
かなり終盤で生玉子を放り込んでしまったわけだ。
うーん、嫌な予感しかしないぞ・・・。
やっぱり・・・。
チーズ、とろけるどころか原型を保ちすぎである。
そりゃ、白身のドゥルンが好きだと言った。
言ったが、せっかく投入したのだから、もうちょっと変身したところを見せてくれたっていいじゃない。
スプーンでひと口すすってみたが、玉子が入っているんだか入っていないんだかよくわからず、「ドゥルン」を以て「あ、玉子、確かに入ってる・・・」を実感したという体たらく。
ところどころ、熱が通って薄い黄色の玉子になっていたが、なんていうか「完敗」である。
楽しみ方5:トマトリゾット
気を取り直し、鍋の中に残った具材をおいしくいただいた。
最後に残ったのは、生玉子混じりのトマトスープ。
どうしよう・・・。
いや、日本語には「終わりよければすべて良し」という魔法の言葉があるじゃないか。いま抱いている後悔の気持ちを鍋の中にトッピングし、ぐるぐるとかき混ぜて、さらに
残ったごはんも全投入。
おいしくなーれとかき混ぜれば、
はい、トマトリゾット(もどき)。
温くなっているので絶対にとろけないとわかっているけど、
チーズも全投入。
最後にいただいたリゾット(もどき)は、そこはかとなく優しい味がした。
傷心気味の心身にしみわたる。ああ、せめて温かければ・・・。
チーズはとろけないものの、口のなかでコクや香りとなって存在感を発揮してくれる。
勿体ないけれど飲むには味が濃いスープも、ごはんを入れればちょうどいい。
最後はお鍋を傾けてまで、完食してしまった。
食べる度にウマくなる一人鍋
トマト牛鍋膳、おいしかった。
だからこそ、満足いく食べ方ができずに悔しさが募るのだ。
具やごはんの量、トッピングの種類が自由に選べる吉野家。
「食の軍師」さながらの「陣立て」がいかに重要かを思い知った。
今回の反省を活かし、次回は以下のように陣立てしてみたい。
トマト牛鍋のなかにうどんが少し入っているので、ごはんはナシ。
ただ、ボリュームが欲しいのでお肉は2倍盛りにする。
+100円で白髪ねぎを増やせるそうだが、それより、青ねぎと生玉子がセットになったトッピングメニュー「ねぎ玉子」のほうがお得感があるので、追加。
今回はいろいろ欲張ったために玉子とじに失敗しているので、牛鍋膳が届いた瞬間、鍋の中央に空洞をつくり、ねぎ玉子を投入したいところだ。
そして、牛鍋膳の味が濃いため、ごはんの代わりに生野菜サラダを添えよう。
すると、「肉2倍盛り(300円)のトマト牛鍋単品(530円)+ねぎ玉子(100円)+生野菜サラダ(100円)」となり、計、1030円。
あ、結構高いな・・・。でも、その分ボリュームもありそう。
この陣立てで自分が本当に満足できるかを確かめに、もう吉野家を再訪したくなっている。
改めて見てみると、他のメニューもいろいろ魅力的。
いろんな定食屋さんで「ごはんいらないです」と言っては「え?」という反応を受けてドキドキしていたけれど、「牛皿」という選択肢があるんだもんなあ。
あまりにも基本の吉野家システムのひとつだけど、やっぱり、ありがたい。
吉野家に行く理由、いろいろとあるじゃないか!
トマト牛鍋膳を機に、また吉野家さんにたくさんお世話になりそう。
何度も通って、「ベスト・オブ・フェイバリット吉野家」なメニューに出会いたい。
ごちそうさまでした。
ちなみに、新メニュー登場に伴い「牛チゲ鍋膳」は発売終了しているのでご注意を!