子育てライフに励むようになって諦めたことは多々ありますが、私のなかでかなり大きかったのは「PCを開くこと」でした。
家の中であっても一箇所に集中してとどまっていられないため、いくら軽量といえどPCを持ち歩くわけにいかず、たいていのことは(渋々)スマホで済ませるようになりました。
文章はPCのキーボードのほうが断然早いので、ちゃんとしたメール返信が必要なときや、ブログで書きたいことがあるときは、子どもが寝てからの時間や週末などにまとめて、PCで対応するようにしていたものの……それだと「やろうと思っていたのに忘れていた!」ということが起こるのです。
タスクリストを書いておけばいいじゃないかという話ですが、それを書く余裕もないときがあり(ひとえに、私の狭小キャパシティのせいです)、やはり溜め込まず、都度対応したほうが良さそうだなあと思うようになってきました。
「都度対応」を阻止しているのは「スマホはPCに比べて文字入力しづらい」ということでした。
しかしお若い方々はむしろ「PCなんていらん」と言えるくらい、すべてをスマホでスムーズにやっているのです。
(スマホ版のパワポできれいに資料を作っているのを見てたまげましたよ!)
著書の宣伝で青木さやかさんがラジオ出演されていた際、原稿はすべてスマホで書いたとおっしゃっていたのも衝撃でした。
そうだ、現状に不満を言っていてもなにも変わらない。自分をアップデートせねば。
それで、隙間時間に「両手フリック入力」の練習をはじめました。この記事も、頑張って、むずむずしながら両手フリック入力で打ち込んでいます。
PCキーボードとの最大の差は「ボタンではないこと」です。押している感覚がない。
入力している画面だけを見て文字を打つと、容易に隣の文字やら文字変換ボタンやらを押してしまうのもストレスです。
PCキーボードにはある「ホームポジションのポッチ(出っぱりと言うの?)」ももちろんないので、手が戻る場所、定位置、のようなものがないのも居心地が悪い。
しかし文句を言っていても生活は快適にならないのです。革命とは血が流れること。痛みなくして革命なし。
地道にタイピング練習アプリを使いつつ、こうして長文を書くことで練習しております。
ここまで打つのも数えきれないほどの入力ミスがあり、イライラとムズムズが止まりません!!!
かくも、自分をアップデートすることが大変だとは。
昭和どまんなか生まれの諸先輩方が、令和の日々に合わせる大変さを垣間見た気分です。