※初投稿日:2018年9月1日
こんばんは、あんぱんの時間です。
4月4日は「4を合わせる」から「しあわせの日」なのだそうですが、「あんぱんの日」でもあります。
4月4日はあんぱんの日です
1875年4月4日、明治天皇がお花見をする際のお茶菓子として「桜あんぱん」が献上されたことにちなんで制定されたそうです。この調子だとなんでも記念日になりますね。
献上した桜あんぱんをつくったのは、あの木村屋さんです。創業者親子が奈良の吉野山から取り寄せた八重桜の花びらを塩漬けにして、あんぱんに埋め込んだのだとか。*1「ほう、風流な」などと喜ばれたんでしょうか。しかし「あんぱんの桜は苦手!あんこにまで桜味がついちまってるじゃねえか、どうしてくれる!」派の方にとっては罪深き事件ですね。すべてはここから始まってしまいました。
幼いころは私もあんぱんの桜が嫌いで、どうしてこんな余計なことをするんだろうかと思っていたのですが、ババアになるとそうしたひと手間が愛おしいものに思えてきます。歳を重ねると幸せは増えるのですね。
あんぱんだけで20種!浅草寺裏「あんですMATOBA」
「あんぱんといえば木村屋」という流れで恐縮ですが、私が推したいのは「あんですMATOBA」製のあんぱんです。
浅草寺周辺を散歩していたら出会いました。浅草寺の裏、浅草駅からだと歩いて15分ほどでしょうか。
店名もロゴも最高にかわいい。垂れ幕に書き記されている「餡子専門店のあんぱん」の説得力もすばらしい。
気になって近寄ってみれば、窓一面に怒涛のあんぱんセレクションが告知されているではありませんか。Wordで作ったと思しき、イタリック体を駆使したA4張り紙がイカしています。下段の手描きバージョンも素晴らしい。
店内には張り紙で紹介されていたとおり、基本のあんぱんからオリジナリティあふれるあんぱん、さらには惣菜パンや甘納豆に至るまで、所狭しと陳列されていました。あとで調べてみましたら、常時20種類以上のあんぱんを販売しているのだとか。
バリエーション豊かなあんぱんの数々
せっかくなので、とくに気になった3品を購入してみました。
店長おすすめ、と書かれていたメロンあんぱん、栗の形をした天津甘栗あんぱん、そしてよもぎパンのなかにずんだ餡が入っているというずんだあんぱんの3種です。いずれも160円でした。


天津甘栗あんぱんは、餡のなかに甘栗がごろごろと。白ごまがいいアクセントになります。


メロンあんぱんのなかに入っているのは、なんとうぐいすあん。
カスタードクリームやホイップクリーム、チョコレートクリームなどが入っているメロンパンは見たことがありますが、まさかうぐいすあんとは。メロンパンという存在のメロンらしくなさを、うぐいすあんの緑が補ってくれているのですね。
メロンパンのまんなか(白い部分)って、もそもそしていて口の中の水分を奪われる印象があり、嫌いです。でもあんぱん化することで中身しっとり!このメロンパンは、好きでした。
小ぶりとはいえ2個もあんぱんをいただくと罪悪感まみれになってしまい、ずんだあんぱんは手土産としてプレゼントしてしまいました。きっとおいしかったろうと思います。
餡子屋さんのアンテナショップとして
「あんですMATOBA」さんは千葉県は松戸にある「的場製餡所」のアンテナショップという位置づけで、1980年に開業されたとのこと。
なぜアンテナショップが和菓子店ではなくパン屋さんなのか?
お店のホームページを拝見しましたら「パン屋の娘と餡子屋の息子が結婚して誕生した」お店であるとの情報が。現在の代表は2代目とのことです。
短時間の訪問でしたが、もっとじっくりとあんぱんを見比べたり、惣菜パンを食べたりしたかった!甘納豆などもショーケースに並んでいました。次は焼きいもあんぱんを食べたいなあ。
お店情報
店舗名:ホームベーカリー あんですMATOBA
住所:東京都台東区浅草3-3-2
営業時間:AM 8:00 ~ PM 6:30(日祝定休)
電話番号:03-3876-2569
ホームページ あんですMATOBA - 株式会社 的場製餡所
(惣菜パンも含め、全種類のパンの写真が掲載されています)
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