言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

育児日誌ブログ「母になっても言いたいことやまやまです」を毎週月曜日に更新中!

本場とか元祖とかSINCEとか

手土産を買いにエキュートへ。

期間限定出店だというドーナツ屋さんがあったので、少し買っていくことにしました。

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キャッチフレーズには「ドーナツ発祥の地、ヨーロッパから。」とあります。

ドーナツはアメリカで生まれたものとばかり思っていたので、勉強になりました。

 

Wikiで見てみたら、ドーナツなる食べ物はオランダ発だそうです。

イギリスから逃げてきたピューリタンが作り方を覚えて、ピルグリム・ファーザーズとともにアメリカへという流れ。輪っかになった経緯は不明とのことです。

とはいえ小麦粉と卵と砂糖をかき混ぜて揚げたものなんて、世界中どこでも作られていそうですよね。サーターアンダギーしかり。

ちなみに戦時下ではカタカナが使えなかったもんだから、「砂糖天麩羅」と呼ばれていたそうです。命名者と熱く握手を交わしたい!

 

購入したのは「チョコレートドーナツ」と「ホワイトチョコドーナツ」(各250円)です。

ふだんミスタードーナツ(120~200円くらい)くらいしか買わないものだから、けっこうな贅沢になりました。

そんなドーナツの紹介文を見てみると、こうあります。

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「本場ヨーロッパのチョコレートでコーティングした、不動人気のドーナツ。」

 

……。

 

「ドーナツ発祥の地ヨーロッパ」あたりから、言いたいことはいろいろあったんだ……。

 

ヨーロッパってエリア名よ! 国名じゃないよ!!

「ビーフン発祥の地アジア」って言ってるのと同じだぞ!!!

 

調べてみればこのブランドはスペインのドーナツ屋さんでした。

復習すると、ドーナツ発祥の地は(Wiki情報にはなるけれど)オランダです。

 

察するに、このブランドを日本に上陸させるにあたり、宣伝チームやらマーケティングチームやらが

 

「日本人は本場とか元祖とかSINCEとかに弱い! 

スペインもオランダもヨーロッパだ! 

”ドーナツ発祥の地ヨーロッパから”とでも謳っておけば食いつくだろ!」

 

という結論に至ったのでしょう。

 

しかし私は言いたい! いくらなんでも「ヨーロッパ」は括りが広すぎだと!

仮に「そうかあ、ドーナツ発祥の地ってヨーロッパなんだあ」と思わせることができたとしても、その戦法がチョコレートにまで有効だと思ったら大間違いだぞ!

 

日本人はバレンタインのチョコレートまつりが大好き。

チョコレート発祥の地がベルギーというのは多くの人が知っています。

そこへきての「本場ヨーロッパのチョコレート」という表現はあんまりにもザックリしています。

 

ああ、でも待てよ。

ここで「本場ベルギーのチョコレート」と書いても、コロナ明けで物流がいろいろ大変ないま、場合によってはベルギー産が手に入らないことがあるのやも。

とりあえず「ヨーロッパ」って書いておけば、ドイツとかイタリアのチョコレートでも手が打てるっていう寸法なのかなあ。

日本で商売すると、そういうところもうるさいもんなあ。

 

そんな(あくまで空想の)事情は横においておきましょう。

「発祥の地のドーナツ」なんて謳わなくても、「スペインのドーナツブランド」っていうだけで十分に興味をそそられると思うのです。

上層部が許してくれなかったのかな……「絶対に”本場”アピールをしろ!」って言われたら、担当者レベルじゃ断れないもんな……なんて考え出すと胸が苦しくて切なくなります。

これだからお給料仕事は嫌なんだ!(仕事をしていない言い訳)

 

それにしても「本場ヨーロッパのチョコレート」は実にマヌケなので、書くことでむしろ信用やブランド力がなくなると思います。運営会社さんよ、いかがか! 考え直してくれ!

 

ドーナツはとてもおいしかったです。