私が最も好きなカレーは「もうやんカレー」です。
野菜と果物の甘みが効いた独特のどろりとしたルウは唯一無二の存在。お店の雰囲気も大好きなのですが、最近なかなか足を運べていませんでした。
そこで、これです。
もうやんカレーの生ルー。
春にドン・キホーテの数店舗だけで発売されはじめ、すぐさま買いに行きました。買いましたが、使わぬまま季節は変わっておりました。もはや「我が家のお守り」と化しています。
もうやんカレーが恋しいいまこそ、ベストタイミングではないか。
「店で2週間かかる手間ひまが簡単、すぐ出来る!」とありますがその真実はいかに。作ってみましょう。
材料と作り方(1瓶で約3皿分できます)
肉:200g
水:300ml
本品:1本
これだけで準備OK。あとは具を炒めて、水を入れて煮込み、火を止めてルーを入れて溶かして温めて終了です。よし、これならできそうだ。
好奇心が邪魔をする
勇み足でスーパーマーケットへ買い出しに向かったところ、牛すじ肉を発見。もうやんカレーの「牛スジカレー」、大好きなんだよな…
※↑冷凍牛スジカレーもおいしかった!
でも、レバーとか砂肝とか牛すじとか、この手のお肉には下処理が必要です。そして私は料理経験が著しく乏しい。知識はもちろんありません。
牛すじが食べたい、でも下処理が必要、しかもそのやり方がワカラン。悩みました。胸に手を置き自分に問いかけます。
私が過去に作ったお手製・料理は死んだ…なぜだ!(料理オンチだからさ)
お手製料理に要らぬ工夫を加えることで、素直につくっていれば50点くらいの出来栄えのものが台無しになるからだ!
これまでの料理は、私の甘い考えを目覚めさせるために死んでいったのだ…
戦いはこれからである!要らぬ工夫欲求を素直で従順な心に入れ替え、立てよ国民!
ジーク・ジオン。でも私は好奇心に勝てませんでした。牛すじ肉を使い切ってみせる!根拠のない自信と決意で牛すじを手に取り、レジへと向かったのでした。
牛すじ戦
まずは牛すじの下処理の方法を調べるところからスタートです。クックパッドやらお料理ブログやらお肉屋さんのWEBサイトやら、いろんな参考資料を拝読し、下記の手順で牛すじを下処理しました。
- 水に牛すじを入れて茹でる
- 灰汁をとる
- 水に牛すじを入れて茹でる(2度目)
- 灰汁を取る
- (灰汁の状況次第で)牛すじをカット
- ネギや生姜、料理酒を入れたお湯で45分~90分とろ火で茹でる
料理オンチな身からすれば、水から茹でる工程を重ねるあたり、「私、料理、してる」感に浸れてうっとりします。
でも面倒くさいですし、どうせ自分で食べますのでね。
1度目の灰汁をとってすぐ、牛すじカット&料理酒入りのお湯でぐつぐつという最短コースと相成りました。ネギなんてないので入れません!生姜もないよ!と思ったら、もう変色してしまっていたチューブのおろし生姜がありました。ラッキー。せっかくなのでネギの分までごっそりと。使い切れてよかったです。
いざ調理
お好みで玉ねぎを。なんで粗みじん(デフォルトで粗くなります)にしたのかさっぱりわかりません。ストレスは発散されたように思いますが、カレーの玉ねぎは大き目の方が好きです。悔やまれる。
ここに先ほどの牛すじを投下して水300mlを加えるのですが、ここでただの水を入れるなんてもったいない!
牛すじの煮汁。
これを300ml入れることで、絶・対・に!旨味が増すと確信しましたね。
300mlの煮汁を注いだら、その上に神のルー!もうやんカレーの生ルーを投入です。
ちゃんと火を止めてから、汁にルーを溶かします。
…と、その前に!
生ルーの瓶…
まだちょっと残ってるじゃないの。
1瓶180gで700円くらいするんだぞ!貴重なんだぞ!もったいない!!!
ここで活躍するのはやっぱり、煮汁です。
煮汁を少量空き瓶に注ぎ、フタをしめ、ブギーな胸騒ぎがするくらいにシェイクシェイクすれば
こうなるから、
先ほどルーを溶かしたお鍋に注いで、
ほら、キレイ。
これでミッションコンプリートです。あとは温めて食べるだけ!
完成
そうしてできあがった「俺仕様:牛すじもうやんカレー」がこちらです。
ドン!
牛すじやら玉ねぎやら瓶をシェイクの工程で余計な時間は使っていますが、シンプルにつくるなら本当に2~3分でできます。
白米は自宅では控えるようにしているので、こうなりました。
撮影する前に「PEANUTS」の「PEA」あたりに塗られたカレーを拭わなかったことを反省しております。ことごとく詰めが甘いんだ…いつだってそう…だから撮影はこれで満足してしまって、いかに牛すじがいい塩梅だったかを示す写真も撮り忘れました。ああ、自慢したかったのに。詰めが甘い、本当に…。煮汁の残りには少し塩を振っておいしくいただきました。余すことなくいただきました。
肝心の味ですが、正直言って、超おいしかったです。そりゃそうです、完全体である生ルーを入れて温める、ただそれだけのことですから。
冷凍のルーよりもお手頃ですし、手間いらず。いまは各種通販で購入できますのでおすすめです。
もうやんカレーはあの独特な店内でいただくからこそ味わい深い、という側面も大きいのですが、「お店には行けないがとにかく食べたい!」というときがあるではないですか。そのとき、生ルーがあなたのココロのスキマを埋めてくれるに違いありません。料理の腕も必要なし!ズボラな独り暮らし世帯に常備しておいて損はありません。
ちょっと高いけれど、満足度も高かったです。変わり種プレゼントにもいいかもしれませんね!