言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

やままあき

Author:やまま (id:yamama48)

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。
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旅行は苦手だったのに、旅行会社のカウンターで相談したらすっかり楽しみになった

「有効期限はないが、窓口でしか使えない旅行券」というやっかいなチケットを5万円分、長年保有しています。

交通費込みの旅行費用と考えるとたいしたことのない予算ですが、現金として考えればそこそこな金額です。

 

旅行があまり得意ではないこともあり、いっそチケット屋に売ってしまおうかとも思いました。

しかしそうすると多少の損失が出ます。それが惜しくて、有効期限がないのをいいことにずっと手元に置いたままにしていたのです。

 

そんなこんなしていたら妊娠してしまいました。

担当医に「新幹線レベルの旅行はいつまでできますかね」と問うと、「妊娠30週を過ぎたら、遠出はしないほうがいいでしょうね」とのこと。

現在25週です。タイムリミットは約1ヶ月。

 

旅行は苦手でありながらも、産後はしばらく(年単位)出かけられないと思うと「行っておかなきゃ」という気持ちになりました。

典型的な「いまだけ!」に弱いタイプの人間です。行動経済学の教科書の事例としてのオファー、お待ちしております。

 

それはさておき、私は節約中の専業主婦の身。

本来なら出産前の旅行なんてものも贅沢きわまりないのですが、「5万円チケット」さえあれば万事解決です。時は来た!

 

このチケットの難点は「インターネット上の申し込み」には適用されないこと。窓口に行かねばなりません。さらにコロナの影響で、旅行会社の窓口に行くには予約が必須です。

タイミングよく都内の緊急事態宣言が終了したせいでしょうか、窓口の予約が取れたのは最速で1週間後でした。そんなに待つとは思わなかったよ。

 

その間に行き先の目星だけでもつけておくか……と旅行サイトを開いてみるも、知人が勧めてくれたホテルはすでに土日満室でした。みんな、出かけたくてウズウズしていたんだろうなあ。

平日は空室があったので、いっそひとり旅で行ってやろうかとも思いましたが、夫との最後(というには早いですが、つぎのチャンスはきっと還暦あたりなので)の2人旅行というのも、今回の大事なポイントです。

彼は繁忙期に入っており有休が取れないとのことだったので、おすすめされたホテルたちは断念せざるをえませんでした。

 

さてそうなると「予算内で旅行に行きたい」以上の希望がない我々にとって、残された選択肢は四方八方に伸びています。

伸びすぎていて、考える気力がわきませんでした。

 

旅先をインターネットで自ら探そうとすると、嫌でも「口コミ」「レビュー」なるものが視界に飛び込んできます。

そんなの気にせず好きなところ、興味のあるところを予約すればいいじゃないかという話ですが、私は他人軸で生きる、従来型の日本社会に最適化された人間です。

ネガティブな評価があるとついためらってしまうのでした。「情弱」とはこういう奴のことを指します。新明解国語辞典の用例に採用されるかもしれない。オファー待ってます。

 

旅行サイトを開いてから、あっという間に1時間。

溶かしてしまった時間に気づいた途端、どっと疲れが押し寄せました。なんと無駄な時間を過ごしてしまったんだ……。

1時間消化の末、せめて候補だけでも決まればよかったものの、いまだ進捗ゼロです。これ以上の時間を「旅先探し」ごときに費やすのはバカバカしく感じました。

 

たとえ1週間後であろうと、旅行会社の窓口で相談しよう。

その結果、いいところがなかったら旅行なんてしなくて結構! 無駄な時間を過ごすストレスのほうが大きいわ!

 

そう決めてから1週間、予約していた日時に旅行会社の窓口を訪れました。

予算と希望日程を告げ、「その条件に合っていればどこでもいいんです」という丸投げ相談。プロよ、私をどこかにお導きください。

 

「せめて、行きたい方面とか、海がいいとか山がいいとか、都内のホテルがいいとか、ありませんか?」

 

担当の方の問いにどう返答しようか、しばし悩みました。

絶景やローカルイベントの類にまったく興味がありません。

「変な地元グルメ」にはおおいに惹かれますが、妊娠中となると「食べられないもの」が意外と多い。夫だけが酒と肴を食す姿をうらめしく見つめる旅なんてごめんです。

ふと視線を送った先に温泉地を特集したパンフレットが置かれていたことから、

 

「じゃあ、近場の温泉とかで……」

 

と口にしてみたものの、とりわけ行きたいというものでもありませんでした。

 

つくづく、自分は旅行向きではない。

タバコも吸わないし酒もほどほど。安上がりなライフスタイルでよかったじゃないか……。

 

カウンターでどんよりした空気を放つ私に屈することなく、担当さんは箱根エリアの温泉旅館を提案してくれました。

差し出された紙のパンフレットを見るかぎり、予算ぴったり、食事内容も安心、部屋に露天風呂がついている。写真の雰囲気もとてもよいかんじでした(旅行パンフに載せる写真に「わるいかんじ」のものがあるわけないだろうと言えばそれまでですが)。

 

インターネット上で自分で探していたときはあんなに迷っていたのに、具体的に「ここがおすすめです」と提示されると、魅力的に見えてくる不思議。クチコミの類が開示されなかったのもよかったのでしょう。

 

「ぜひ、お願いします!」

 

即決でした。

ここから電車の手配やら申込みやら支払いやらを行っても、かかった時間は正味40分。

ネットサーフィンをしていた1時間はいったいなんだったのか!

なにより、これまでずっと「旅は苦手」と思っていた自分が、箱根旅行を楽しみにしていることに驚きました。

そうか、「旅」ではなく、「旅の手配をする」のが苦手だったのか!

 

インターネットでなんでも自分で手配できるようになったのはよいことですが、興味のある分野でなければ、その情報を仕入れるのはなかなかに大変です。

家から出なくても、なにか大変なお金をかけなくても、パソコンやスマホさえあればできることではありますが、動かずとも疲れるのです。

 

今回、おそらく自分でWeb上で旅の手配をするよりも高めの価格になっていると思います。

それでも、迷うストレスがゼロになったことは「プライスレス」でした。

おかげで「産後は出かけられないから行っておかないと」という渋々感がなくなり、純粋に「旅行楽しみ~」という気持ちに。これはすごいことだ。

 

旅行のみならず、格安SIMの契約とか、部屋に合うインテリア選びとか、「探すのが面倒くさい」と思うことは、探すのが得意な人に任せるのがいちばんですね。アドバイス料があんまり高いとしんどいけど。

 

旅先をGoogleマップで確認したら、けっこう悪いクチコミが投稿されていて少し心が揺れましたが、見なかったこととします。

良し悪しというのは、第三者の意見ではなく己の五感で確かめるものだ。