言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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産後はFP2級受験なんて無理?「0か100か思考」を卒業しよう

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昔から「0か100か」で考える傾向があります。

この傾向、「テレビゲームの楽しみ方」で強弱がつかめるのではないかと思っているのです。

以下、このブログではおなじみのエピソード(Kindleで出版した拙著でも使っている話です……)を再度書かせていただきつつ、「産後挑もうとしているFP試験」についての想いをまとめました。

▼こんなの書いてます!よろしくお願いします!10万PVは過去の栄光です!

 

完全攻略本に書かれている通りに遊ばないと気が済まない

新作ゲームをいち早く入手してクリアする人というのは、私にとっては宇宙人でした。

なぜって、しばらく待っていると本やWebで「完全攻略方法」が公開されるからです。

『ファイナルファンタジー』クラスになると、完全攻略本の分厚さたるや四季報レベルとなります。

 

私はそれらが世に出るのを待って、そこに書かれている通りに、きれいになぞるようにゲームをプレイして、初めて満足するタイプでした。

もしくは、序盤で弱い敵を倒しまくって、僅かな経験値をベルマーク集めのごとく貯めまくって、たいていの敵を余裕で倒せるくらいのレベルになってから冒険をスタートさせる。

それが私にとっての「ゲームの楽しみ」。

(85年生まれなので初代ポケモンで言うと、最初の森みたいなところでどれだけキャタピー、ときにトランセル、さらにときどきピカチュウを倒したことか! 伝わる人にだけ伝われ!)

 

前述の「宇宙人」側からすれば、「先が読めている冒険のどこが楽しいのだ」という話でしょうが、こちらとしては、中途半端に自力でクリアするのは至極気持ちが悪かったのです。

無駄なく、一筆書きのようにゴールに突き進む感覚がたまりませんでした。

産後ライフに完全攻略を求めるのは無理ゲーというやつだ

ゲームだけで済むならよいものの、日常生活においても「完全攻略本」を求めがちなのが困ったところ。

 

だから困り事があるとなにかと情報収集をして、「正解だ」と思えるやり方を明確にして、そのとおりにやってみる。

これが私にとっての「前進している感」です。だいぶ、頭でっかち。

 

そして「攻略本のとおりにできそうもない」ことがわかると、すべて水に流してしまいたくなってしまいます。

もう、なかったことにしたい。

「到達度50」なんて気持ちが悪いのです。「0」か「100」でありたい。

 

ところが子どもを産んだいま、この「0か、100か」な生き方は無理だと痛感しました。文字通り、痛いくらいわかったのです。

 

大学生ごろから「あ、何事も50くらいを受け入れないと、この先詰むぞ」というのはうすうす見えていたのですが、どうにかしてその現実から目を背けていました。

自分ひとりの人生を背負うぶんには、時間やお金を犠牲にすることで、0 or 100の道を選ぶことができたからです。

 

でも子を持つと、そういうわけにはいきません。

なんてったって、犠牲にできる時間などないから。お金の余裕がなくなるから。

徹夜など苦ではない機械の身体を手に入れるか、油まみれで困っちゃうほどの油田王にでもならなければ、「50」を受け入れないと、生活が立ち行かなくなります。

FP2級試験に向けて勉強開始したものの、時間も体力も精神力も無い

話は変わりますが、昨年から私はファイナンシャル・プランナー(FP)2級の資格試験を受けたいと思っていました。

試験は毎年1月、5月、9月に開催されています。

妊娠前からうっすらと勉強し始めていて、2021年9月試験で3級を取得。

いろんなことを覚えているうちに2級も取ってしまいたい! ということで、1月の試験を目指して2級の勉強をしていたのでした。

 

しかし妊娠後期に入ってから体調が優れず、ただでさえ苦手な「お金」について勉強するだけの心身のキャパシティがなくなりました。

試験日が出産予定時期と重なっていることを理由に、年末に勉強を中断。

「産後、5月試験に向けてがんばればいいや」と見送ることにしたのです。

0か100かでいうところの、「0にした状態」です。

そしていま、バリバリの「産後」なわけで……。

 

 

こんな「宣言ツイート」なんか投稿したりして、やる気にみなぎる日もありました。

しかしいざ勉強をはじめてみると、時間がまったく足りない!

 

なにせ毎日が「おむつ・授乳・抱っこ・寝かしつけ・ちょっとした家事」で終わっていくのです。

そのうえ毎晩が細切れ睡眠だから、常に眠いしだるい。

産前の「勉強に集中できる時間」がいかに贅沢だったかを悟りました。

 

FP3級は「贅沢な勉強タイム」ゆえに好成績で合格できましたが、2級は出題範囲がぐっと広く(というか深く)なり、かつ、受験費用も高くなります。

これを「スキマタイム勉強」で乗り越えようというのは、なかなか無茶な話なのではないか?

そのことに気づいた瞬間、目の前にそびえ立つ高すぎる壁が見えてしまいました。

よじ登ろうにも、穴を掘ってくぐろうにも、「できるかどうかわからない」状態です。いわば前述の「50」の状態

 

私の辞書に「50」なんてない。

それならいっそ「0」でいい。

負け戦はしたくない!

 

我が家は夫が在宅勤務ですし、家事育児に協力的。

かなり助かっている、恵まれている立場だというのはよく理解していますが、理解していても心身が追いつきませんでした。

「ちょっと知ってる」で日常がおもしろくなる

だから上記のような心境になりました。

ポジティブに産後の勉強タイムをつくっていこうと思ったものの、1日ともたなかった……。

 

行間からガシガシと伝わってくる、「悔しいけれど、私は産後で時間に余裕がないから……」という悲劇のヒロインムード!

おそろしいことに、ツイートしながら泣いてました。

あーもう、こういうやつに関わってはいけませんよ! 逃げてね!

 

ところがこうして悲嘆に暮れた翌日、いつものようにTBSラジオ「伊集院光とらじおと」を聴いていたら、ゲストに行政書士さんが登場したのです。

そこで繰り広げられたのが遺産の話題。

遺留分だったり、遺言だったり、思いきりFPの勉強範囲です。

 

3級レベルではありますが、知識がついている状態で聴くととてもおもしろかった。

「ふふん、それ知ってる」と思えるのがとてもうれしかった!

 

さらにその晩にたまたまテレビをつけたら、所ジョージさんの番組で「再建築不可物件」を特集していました。

なぜ再建築できないのか? それは幅員4mの道に2m以上接していないといけない「接道義務」を満たすことができないから!

これまた、FP試験で絶対に出題されるやつです。

 

少し知っている状態で観ると、こんなにもおもしろいとは!

「ブラタモリ」「ぶらり途中下車の旅」「アド街」「モヤさま」で身近な土地が特集されるとつい見入ってしまう、あの感覚です。

「道半ば」は負けでも無意味でもない

それでハッと目が覚めました。

 

いままで私にとって「50」は「0」と同じだったけれど、「50」は「50」なんだなあ!

つまり、勉強して試験に間に合わなくても、受けてみて落ちたとしても、それは無意味ではないのだ!

 

あんまりにも当たり前のことを書いていて恥ずかしいのですが、こういうふうに自分で納得できないと、「36年付き合ってきた、考え方のクセ」は乗り越えられませんで……。

 

それで、次の日から、改めてFP2級試験の勉強を再開させました。

これまでは「自筆でノートに書き込んで覚えるスタイル」で勉強していましたが、そういう時間が取れないもんは仕方がない(抱っこで手が塞がるため)。

ありがたいことに、いまはYouTubeで講義動画を視聴できるので、授乳中に試験対策YouTubeを再生しています。

これはお金取らないともったいなくないか!?という動画がいっぱいです。

先生方、ありがとう……!

 

5月試験を受けるかどうか、申込み締め切りが3月末なのでもうちょっと悩んでみますが、勉強自体は続けます。

お金(というか数字全般)は本当に苦手なジャンルなので、この勉強習慣によって抵抗意識が減っていけば、それだけで儲けもんです。

主婦、つまり外で稼ぐことができない身ですが、そのぶん、夫が稼いできてくれたお金をがっつり守れるようになりたいです。

そしてお金リテラシーは子どもにも伝えたい(私も学びたかった!)。

 

試験勉強にかぎらず、「0と100以外」を自然と受け入れられるようになりたいなあ。

たとえ「1」だって、それは無意味ではないのだ。

……と書くのは簡単だけど、腑に落とすにはまだ時間がかかりますね。がんばろう。

 

ちなみに、FP試験対策YouTuberさんは魅力的な先生ばかりで本当におすすめ!

下記、3級合格時のレポート記事でもおすすめチャンネルをご紹介しています。

www.yamama48.com

 

先生ごとに勉強方法がまったく異なるので、まんべんなくお世話になっております。

ご活動いただいていることに感謝。

いつか全員に会ってお礼の弁を述べるのが、芸能人に会うこと以上に夢です(笑)

 

さあ、毎日コツコツ、スキマ時間で勉強がんばろう~